【ととのう】保育士という仕事のやりがいについて
保育士になりたいと思っている学生さんはたくさんいると思います。
僕は保育歴7年程ですが現在の保育業界状況を述べていきたいと思います。
・幼稚園と保育園
まずは幼稚園と保育園どう違うの?
と思っている人がたくさんいると思いますが実は全然違います。保育士の中では「絶対幼稚園がいい」「絶対保育園がいい」という人がいます。これは結構分かれます。
僕は幼稚園にも保育園にも勤めた事がありますが確かに全然違います。
まずは管轄が違います。
幼稚園→文部科学省
保育園→厚生労働省
つまり幼稚園は学校法人が運営している事がほとんどで、国語とか算数とかの授業科目がない学校のようなものです。
保育園は児童館のようなものです。社会福祉法人、株式会社が運営しています。学校というより生活場所というイメージですかね。
・資格
保育士の資格は国家資格です。
幼稚園は幼稚園教諭免許(1種2種)
保育園は保育士免許
専門学校や保育科がある大学で取得できます。
もちろん、自分で勉強し、試験を受けて取得することも可能です。
・仕事内容
皆さんが想像している通り子どもたちと一緒に生活します。
その中でただ一緒に遊ぶのではなく、子どもの成長を促していくのです。なので1年、1ヶ月、1週間、1日に区切って計画を立てていきます。
この計画に苦労する方は沢山います。実際僕もその1人です。
その他にクラス便りの作成、制作活動の準備、壁面制作、行事準備など子どもたちと関わっていない場面でもやる事は沢山あります。
・ピアノについて
「保育士さんってピアノが弾けないとできないんじゃないの?」と思っている方も多いと思いますが、基本的に心配する必要はありません。
音楽に特化している幼稚園では必要かもしれませんがそうでない限り弾けなくても大丈夫です。僕はピアノが弾けないのでギターを弾いて保育してますが、ギターでも難しいなぁという曲の時にはPCからラジカセに音声を抽出して子どもたちと歌ったりします。
・現在の子どもたち
現在も過去も子どもたちはまだ子どもです。
近頃、今の子どもは現代チックになり手に負えないと、思っている方もいらっしゃると思いますが、子どもは子どもです。純粋な心で接してくれます。
・保育士って稼げるの?
ここの部分、国会でも取り上げるレベルで話題になりましたね。
正直にいうと、一般企業よりは稼げないと思います。ですが僕は住んでいる市町村の補助金で家賃が無料になったりしています。給料が低い分、待遇はいいという事です。会社や地域をうまく選ぶ事が出来ると意外と稼げる職種でもあります。
・男性保育士について
男性保育士は年々増えてきています。
今では男性保育士が園に3、4人いる所も多いです。確かに女性社会なので、肩身狭い思いもする事もあると思いますが、男性という事を生かして保育をする事ができます。年々少子化や待機児童の話題が上がっていますが、それと同じように1人親家庭も増えています。母親家庭であれば、男性と関わる機会が減っている子どもも多くいます。そんな中、小学校に上がっていきなり男性の教師が多く、怖がってしまって不登校につながってしまう可能性があると思っています。なので、保育園、幼稚園に男性保育士がいる事は子どもにとってもプラス要素になったりしています。
・やりがい
幼児期の子どもたちの成長は驚くほど大きいです。そんな成長を保護者の方と一緒に近くで見れるのはこの職業だけでしょう。
個人的には感謝される事が多い職業だと思います。子どもからも保護者からも沢山「ありがとう」と言われる事はやっぱり嬉しいものです。この職業になり、自分も他人に感謝の気持ちを持てるようになった気がします。
"人間がととのう“そんな職業です。
・最後に
今は保育士不足と言われています。資格を持っていても、保育園、幼稚園で働かない、潜在保育士も多くいると思われています。子どもが好きだという方はそれだけで、素質充分です。
保育科の養成校に行っている学生さん、これから保育士を目指そうと思っている方、応援しています。